2016年11月06日

秋の夜長の酒談義

春に春に追われし 花も散る 酒(きす)ひけ 酒ひけ 酒暮れて

どうせ 俺らの行く先は その名も 網走番外地

    -詞 タカオ・カンベ 曲 不詳 「網走番外地」-


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お馴染み 高倉健が映画「網走番外地」の中で渋いのどで歌ったこの曲は一時期放送禁止だったそうである。
歌詞の内容なのか、刑務所が背景にあったからか詳しいことはよく分からないが、情緒のあるいい歌だと思うし、カラオケでもよく歌わせてもらった。
酒と書いて「きす」と読ませるところがなんともニクイ。「きすぐれて」は酒暮れてで、日がな一日酒浸りというなかなか文学的な味のある歌詞である。

「きす」はいわゆるウラ社会で使った酒の隠語らしいが、ある時ふと「きす」は焼酎の「チュウ」ではないかと自分なりに思ったことがあるが、自信はない。

先日ある新聞のコラムに酒の漢字の事が書いてあったのを目にした。
来年の干支は「酉」であるがトリにサンズイで酒とよむ云々とあった、駄洒落を交えた記事であったが、実は私も酉年生まれで、やはり酒好きなのは干支のせいだ(笑)と納得した次第。

実際のところ、「酉」という漢字は「壺」という字から来たそうで「壺に入っている水」がすなわち「酒」、であるということを最近になって知った。一つ勉強になりました。

近年焼酎に美肌効果があることがテレビなどで話題になって、若い女性の間にも「焼酎ブーム」が起こったせいかある銘柄の焼酎が品不足になったことがある。私自身も好んで飲んでいた銘柄の焼酎が店頭から消えてしまって、あちこちの酒コーナーをさがしまわった苦い経験を思い出す。

日本ではだいぶ以前までは焼酎は労働者の飲み物だとランク付けされていて、日本酒やウイスキーよりは格下に見られていたようであるが、今や酎ハイ(焼酎ハイボール)をはじめ焼酎は確実にその地位を確立したと云えよう。

焼酎と云えば鹿児島のイモ焼酎が有名であるが、以前は沖縄の泡盛も含めて、九州の南部がその生産や消費は主流だった。
三十年ほど前博多の屋台で、偶然に焼酎大手のS酒造の営業の人と隣り合わせになって、延々と酒談議に花を咲かせたことがある。
その時の話の中で氏はこう言った。焼酎は「九州用」と「輸出用」の二通りあって輸出用とは関門海峡を越えて本州に出荷する商品の事だ。東京あたりでは焼酎はまだそのままでは飲まれていない、バーなどで炭酸で割った酎ハイがほとんどだから、焼酎の味がわかる九州と本州の商品は同じ銘柄でも味が少し違うのだ、と云っていた。現在ではもうありえない話だが、そのくらい本州での焼酎の歴史はまだそんなに永くはないのである。

今年の五月ごろ、「血糖値」に悩まされ続けている愛飲家にビッグニュースが飛び込んだ。
それが以下の記事である。


「芋焼酎に血糖値抑制効果 鹿児島大 臨床実験で確認 」

 ー鹿児島大大学院医歯学総合研究科の乾明夫教授らの研究グループは、本格芋焼酎に血糖値の上昇を抑制する効果があることを臨床実験で確認した。乾教授は「芋焼酎は(食事に注意すれば)糖尿病を心配する人たちでも比較的安心して楽しめる」と話している。ー

この報道を聞いて小躍りした御仁の数は全国で如何ばかりであろうか。
常日頃家人に脅かされ続けている「大酒のみ」がこの記事を片手に、堂々とぐい飲みを手にしている姿が目に見える。
酒のみを援護する記事などおそらく百年に一度あるかないかだろうから、鹿児島大学の乾明夫教授にはぜひノーベル賞を取って頂きたい、真実にそう思っております。ハイ。

それでは今日はこの辺で、冬到来です、お風邪など召されませぬよう、熱燗、お湯割りでお楽しみください。

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posted by いこい at 05:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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