2016年12月10日

小椋佳で「Merry Xmas!」

時は私に めまいだけを残してゆく だから ワイングラスの 角氷

眠りにつこうとする愛に  ささやかないで


時は私に めまいだけを残してゆく だから 小舟を運ぶ潮風よ

眠りにつこうとする愛を  ゆりおこさないで



鏡に残った あなたの後姿  青い青い海が見える

さよならを 書こうとした 口紅が  折れてはじけた

ー 詞・曲 小椋 佳 「 めまい」 ー


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小椋佳の歌をはじめて聴いた時、全身に鳥肌が立ったのを今でも覚えている。

私が二十代後半の頃だからもうかれこれ四十数年も経っているが
今でも大の小椋佳ファンである。

最初に買ったレコードがLPの「彷徨」。
モノクロのジャケットもなかなか良かった。

小椋佳は私より一年早い昭和十九年の生まれだから、同世代の人間として同じ時代を共に歩んできた盟友のような気がするのも小椋佳が好きになった要因の一つかもしれない。

テレビのコンサートやドキュメンタリー番組で何度か小椋佳の素顔を拝見するうち、やわらかい語り口や素朴な風貌に益々魅せられるようになった。

最初のレコード盤に始まって、カセットテープからCDへと時代の波が変わっても小椋佳はずっと私のそばにいた。
通勤や仕事の移動の車の中でも小椋佳のカセットとデュエットしていたし、カラオケは言うまでもないが枕元の子守歌や目覚ましの曲でさえあった。
日々の応援歌でもあり何かに行き詰った時の「私の精神安定剤の役目」もこなしてくれた心の友ですらある。

しかし永い間聴いてきたにもかかわらずあの音程の難しさには私は未だについて行けていない。
CDなどとのデュエットでないと途中で必ず音程が脱線事故を起こしてしまうのである。

そのくせカラオケスナックなどでとなりの客が「シクラメンのかほり」を唄ったりすると、ついメラメラと私の「小椋佳魂」が湧いてきて「しおさいの詩」などを誇らしげに唄い返しては、どうだこれが小椋佳だ、と言わんばかりの「嫌味な酔客」になったりもする。

「さらば青春」に始まり「この汽車は」「屋根のない車」「この空の青さは」などスケールが大きく躍動感にあふれる詩を艶があって伸びがある音声で謳いあげた初期の作品の中にも名曲が数えきれないほどある。。

多くの歌い手に提供した歌でも私はやはり小椋佳の唄った歌の方が好きだ。

布施明の「シクラメンのかほり」研ナオコ「泣かせて」そして美空ひばりの「愛燦燦」ともに素晴らしいとは思うが、小椋佳の語りかけるような歌い方のほうに私は惹かれる。

東大卒、エリート銀行マンという顔を持つ小椋佳であるが、半面茶目っ気なところも見え隠れする。
笑ったところがいたずらっぽく、シャイな少年の心を持ち続けているに違いない。

伝説的な話に「シクラメンのかほり」は奥さんの「佳穂里」からつけたのではないかとか、「少しは私に愛をください」の中に出てくる「バラの花」は当時勤務していた勧業銀行のシンボルマークから来たのではないかとかいう噂話なども、事実はどうであれ小椋佳のユーモアのある茶目っ気な一部分を垣間見るような面白いエピソードである。

「生前葬コンサート」などユニークな企画もウイットに富んでなかなか面白いと思った。


お酒は嗜まれるのだろうか。
想像するにこたつに差し向かいで鍋に熱燗を飲りながら「オイ最近仕事の方はどうだい?」などと語りかけて来てくれそうな雰囲気もする小椋佳だが…。

酒の歌に「心の酒」という作品がある。私はまだ唄ったことがない歌であるが、是非憶えて唄ってみたい。



楚々と飲む 心づくしの酒もあり ぐいと飲む 心満たしの酒もある
思い出を 温めたいと 思う日に 思い出を 捨て去りたいと 思う日に

友と飲む 心重ねの酒もあり旅と飲む 心訪ねの酒もある
二人して 出逢いの不思議 讃えたり独りいて まだ見ぬ自分 見付けたり


ひたすらな人生ゆえに 時に惑いの 揺らめき
ひたむきな人生ゆえに 時に和みの さざめき
ほどよき酔いよ 心の酒 煌めき 芳しき夢よ 心の酒 輝き




しみじみとした味のある歌詞でまたもや小椋佳独自の、「言葉づかい」、「詩の世界」に引きづり込まれてしまいそうである。


今宵は小椋佳ざんまいでしたが、さてここでしみじみと泣いていただきましょう。



うす紅色の恋をして 一度位は泣いてみたい

朝もやのよどむ池の水の面に やさしい音のハスの花みつけた

うす紅色の恋の日は 夢より淡く心揺れて

丘の上風に浮かんだ風船が 雲間にもれる陽を浴びてまぶしい

うす紅色の恋ならば 涙きえても呼んでみたい

たそがれのほのかに残るぬくもりに 野菊の花のささやきが きこえる

         - 詞・曲 小椋佳 編曲 瀬尾一三 「うす紅色の」-



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もうすぐクリスマスですね。小椋佳はイブにピッタリの曲を沢山作っていますね。
「少しは私に愛をください」「泣かせて」などなど…。素晴らしいイブをお過ごしください。





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posted by いこい at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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